台湾に陽が当たる時。Taitung
赤いパラソルの下で、道端の机に向かって座る人と、バイクの行き交う通り
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台東

臺東縣臺東市Taitung22°45′N 121°09′EX100F

午後の木陰に、町の時間がたまっていた。

台東に着いたのは夕方だった。夜になると、道端の果物の屋台が灯りをともした。灯りの届くところだけ、果物の色が戻っていた。

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翌朝、建物の上から町を見た。低い家並みの向こうに山が連なっていた。台東の町は、山と海にはさまれた平地にある。

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昼、古い冰店に入った。窓際のテーブルに、窓枠の形をした光が落ちていた。椅子は空いたままで、光だけがテーブルの上にあった。

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市場では、男がバナナの房を箱に詰めていた。歩道の段の上に、緑の器に盛ったドラゴンフルーツが置かれていた。

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大きな木の下に屋台が出ていて、枝葉がそのまま店の屋根になっていた。並木の陰になった塀には葉の影が映り、自転車が一台立てかけてあった。

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トタン屋根の上で、黒い猫が日の当たる場所に座っていた。駅の暗い階段には、窓からの光が四角く落ちていた。ホームの屋根の下に、誰もいないベンチが並んでいた。

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AKIRA IZUTSU · 井筒 聖FUJIFILM X100F / LEICA Q3