十二月の夕方、飛行機の窓の外は一面の雲だった。翼の先が赤く、雲の上だけがまだ明るかった。
台北から七堵へ向かう各駅停車は、午後の光で車内が暗く見えた。窓だけが明るく、その中を団地や高架が通り過ぎていった。
七堵からの帰りは、窓枠の中で陽が沈んでいった。
池上の駅で、窓の外に線路と田んぼが見えていた。走り出すと、石の河原が広がり、また田んぼになった。同じ緑が続いているようで、畦の形は一枚ずつ違っていた。
台中では、車の窓から交差点を見た。バイクが一台、通りを渡っていった。
十二月の旅の最後の日、台中から新竹へ向かった。赤い座席の列車の窓に、低い山と畑が流れていった。
新竹からは、バスに乗った。カーテンの脇の窓に、街の緑が映っていた。どの景色も、窓の前を一度通り過ぎただけだった。

