台湾に陽が当たる時。Passing Landscapes
暗い車内に乗客の影が並び、四角い窓の向こうを街と山が流れていく
Interlude 01 — 車窓から

過ぎゆく景色のなかで

Passing Landscapes
X100F / LEICA Q3

窓の向こうを、知らない街や山並みが通り過ぎていく。

立ち止まることのできない風景の中にも、ふと心に残る光がある。

それは、移動する時間の中で出会った、もう二度と同じ形では見られない景色。

十二月の夕方、飛行機の窓の外は一面の雲だった。翼の先が赤く、雲の上だけがまだ明るかった。

台湾へLEICA Q3

台北から七堵へ向かう各駅停車は、午後の光で車内が暗く見えた。窓だけが明るく、その中を団地や高架が通り過ぎていった。

台北 → 七堵X100F

七堵からの帰りは、窓枠の中で陽が沈んでいった。

七堵 → 台北X100F

池上の駅で、窓の外に線路と田んぼが見えていた。走り出すと、石の河原が広がり、また田んぼになった。同じ緑が続いているようで、畦の形は一枚ずつ違っていた。

池上X100F
池上 → 台東X100F
池上 → 台東X100F
池上 → 台東X100F

台中では、車の窓から交差点を見た。バイクが一台、通りを渡っていった。

台中X100F

十二月の旅の最後の日、台中から新竹へ向かった。赤い座席の列車の窓に、低い山と畑が流れていった。

台中 → 新竹LEICA Q3
台中 → 新竹LEICA Q3

新竹からは、バスに乗った。カーテンの脇の窓に、街の緑が映っていた。どの景色も、窓の前を一度通り過ぎただけだった。

新竹からLEICA Q3
AKIRA IZUTSU · 井筒 聖FUJIFILM X100F / LEICA Q3