十二月の夕方、飛行機の窓の外で、雲の上が橙色に染まっていた。その夜、台中に着いた。次にこの町に来たのは翌々年の十月で、旅の最後の数日をここで過ごした。
十二月の台中は、日が低い。路地に入る光は横から来て、窓の格子と葉の影を重ねていた。軒先のテーブルが、半分だけ日なたに出ていた。
市場の路地では、濡れたテーブルに日除けの縞が映っていた。光の帯の中で、唐辛子の赤とネギの緑だけが明るかった。段ボールの上では、三毛猫が日を浴びていた。
カフェの窓辺の机には、格子の影が落ちていた。駅の大きな窓の前で、人の姿が影になっていた。
十月の台中は、まだ夏の光だった。市場の上に青と緑の日除けが帯のように張られ、地面にくっきりした縞を落としていた。野菜を売る人が、その縞の中にしゃがんでいた。
古い建物のアーケードには、柱の影が等間隔に並んでいた。人は影から日なたへ、日なたから影へと抜けていった。歩道のコンクリートの植木鉢には、笑った顔が描かれていた。


