台湾に陽が当たる時。The Taste of Everyday Life
夕方の食堂の厨房。蒸籠と鍋が並び、奥に店の人が立っている
Interlude 02 — 食卓から

湯気の向こうの日常

The Taste of Everyday Life
X100F / LEICA Q3

朝の市場に立ちのぼる湯気。路地裏の小さな食堂。誰かがいつものように食べる一皿。

その土地の味には、そこに暮らす人々の時間が染み込んでいる。

旅先で出会った食卓から、台湾の日常を少しだけ覗いてみる。

台北に着いた夜、夜市の鉄板の前で、店の人が休まずに手を動かしていた。

台北X100F

七堵の市場は、夕方になっても屋台が開いていた。店先に、女性が一人立っていた。

七堵X100F

花蓮では、蔥油餅の店に列ができていた。店の奥では、エプロンの人が鍋の前に立っていた。

花蓮X100F
花蓮X100F

台東の夜、「活白蝦」と書かれた札の下に、電球がひとつともっていた。

台東X100F

台南には二度来て、二度とも度小月の前を通った。十月の夜は、店先にバイクが止まっては走り去っていった。十二月の担仔麺は赤い器に入り、小さな海老がのっていた。

台南X100F
台南LEICA Q3

路地の麺の店では、店の人が大きな鍋に向かっていた。夕方の牛肉湯は、薄く切った肉がスープの中でまだ赤かった。

台南LEICA Q3
台南LEICA Q3

嘉義の鶏肉飯は、裂いた鶏肉が白いご飯の上にのっていた。市場の近くの店では、器の中で甘いシロップが光っていた。

嘉義LEICA Q3
嘉義LEICA Q3

台中の食堂では、鍋から湯気が立ちのぼっていた。十月の夜は、臭豆腐の屋台の明かりが通りまで出ていた。

台中LEICA Q3
台中X100F

新竹の米粉は、細い麺に甘いたれがかかっていた。隣の器には、貢丸が浮いていた。城隍廟のまわりの屋台では、大きな鉄板で蚵仔煎が何枚も焼かれ、市場の奥では芋泥球が油の中で揚がっていた。

新竹LEICA Q3
新竹LEICA Q3
新竹LEICA Q3
AKIRA IZUTSU · 井筒 聖FUJIFILM X100F / LEICA Q3