海風が渡る時Motobu
夕方の光を受ける、赤い瓦屋根の小さなぜんざい屋
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本部

国頭郡本部町Motobu26°39′N 127°53′ELEICA Q3 / X100F

夕方の光が、町の看板をひとつずつ照らしていた。

本部町の渡久地には町営市場がある。黄色い看板に「もとぶ町営市場」とあった。

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市場の中は薄暗く、ぜんざいの店の看板に灯りがともっていた。通路には、魚の形をしたベンチが置かれていた。

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市場の喫茶では、同じ模様のカップが二つ並んでいた。棚には古い本が詰まり、通路の奥に人が立っていた。

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店の前には「新鮮カツオベンチ」の看板があり、カツオの形をしたベンチが置かれていた。

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町を歩くと、青い二階建ての商店や、壁に「民宿」と大きく書かれた建物があった。手打ちそばの食堂の前を通り、さしみ屋の前を過ぎた。並んだ自販機の一台には「沖縄コーラ」とあった。

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夕方、駐車場の白線の上で猫が寝ていた。

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五月には、瀬底島へ渡る橋の下の浜に降りた。橋脚の影の外で、人が砂浜に座っていた。

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町の通りの建物には「桜前線発進の地」と書かれていた。

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AKIRA IZUTSU · 井筒 聖FUJIFILM X100F / LEICA Q3