バス停の屋根に「コザ」とあった。沖縄市の中心のこのあたりは、今もコザと呼ばれている。
壁という壁に絵が描かれていた。見上げると、ベランダの裏にも青い絵があり、木の枝が影を落としていた。
商店街の路地は、どこも日除けの下にあった。黄色、オレンジ、ピンク。布を透かした光が、閉じたシャッターや店先の植木を同じ色に染めていた。
シャッターの続く路地の壁に、大きな猫が描かれていた。階段の先の壁には、ペプシとオレンジの古い看板の文字が残っていた。
屋根のあるアーケードには、テーブルと色とりどりの椅子が出され、そのあいだを人が歩いていった。建物の裏の通路には、真上から光が落ちていた。


