海風が渡る時Bise
背の高いフクギの並木に挟まれた、まっすぐな土の道
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備瀬

国頭郡本部町備瀬Bise26°42′N 127°53′ELEICA Q3 / X100F

フクギの並木を抜けると、いつも海に出た。

備瀬の集落は、フクギの並木に囲まれている。並木の道は昼でも暗く、木の間から落ちる光で地面がまだらになっていた。

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LEICA Q3

塀に挟まれた道の先が、白く明るくなっていた。出口の先には海があった。

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浜の近くには、青く塗られた小屋の店があった。青い壁の前には、ベンチが置かれていた。

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海の向こうに、伊江島の城山が見えた。浜沿いの道を、人がキックボードで通り過ぎていった。

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夕方になると、浜に人が集まってきた。舟の並ぶ浜を歩き、堤防に腰かけて陽が沈むのを待った。

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堤防の上を、黒い猫が歩いていった。陽が伊江島の近くまで下りると、二人の影が夕陽と重なった。

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陽が沈んだあと、店の柱の向こうの空に橙色が残っていた。

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AKIRA IZUTSU · 井筒 聖FUJIFILM X100F / LEICA Q3