
海を渡る風。揺れる木々。白い砂浜に落ちる影。
強い日差しの中にも、ゆっくりと流れる時間がある。
何かを探すでもなく、風の向くままに歩き、目に留まった光景を拾い集めた。
これは、沖縄の風と、その土地に流れる時間の記録。

シャッターの下りた通りの先に、昼の光が落ちていた。

日除けの色が、昼の路地を染めていた。

柱のあいだに、海がひとつずつ収まっていた。

夕方の光が、町の看板をひとつずつ照らしていた。

フクギの並木を抜けると、いつも海に出た。

長い橋を渡ると、海の色が一段明るくなった。

色とりどりの桟橋が、まっすぐ海へ延びていた。

風のない朝、内海は空をそのまま映していた。

島の北の端で、風が強くなった。
目的地ではなく、旅のあいだに出会った沖縄。