日高の海沿いを走り、浦河駅に寄った。日高本線のこの区間は2021年に廃止され、駅舎の上には「ありがとう 日高線」と書かれていた。冬の日高は雪が少なく、駅の裏の丘は枯れた草の色をしていた。
浦河をあとにして、海沿いの道を走った。丘の上のカフェは、壁一面が窓になっていた。午後の太陽が海に光の道をつくり、窓の前の椅子はみな影になっていた。
階段の踊り場にも、横から光が差し込んでいた。机の上には、馬の絵の入った冊子が置かれていた。
ケーキとコーヒーを頼んだ。皿の向こうで、海が光り続けていた。
外に出ると、丘の上で風車が回っていた。枯れた草が風に揺れ、海の上の太陽が少しずつ傾いていった。


