北海道に白が満ちる頃Otaru
雪の積もった石造りの倉庫と、灰色の空を映す小樽運河、岸に寄せられたボート
01 / 06

小樽

小樽市Otaru43°12′N 141°00′ELEICA Q3

雪の降る朝、運河は灰色の空を映していた。

札幌から海沿いを走る列車に乗り、小樽で降りた。駅名標の両隣には、「しおや」と「みなみおたる」とあった。ホームには、緑と黄色に塗られた気動車が止まっていた。

LEICA Q3
LEICA Q3

柱には、右から読む古い駅名の板が残っていた。板の上には、駅の旗が下がっていた。

LEICA Q3

日が暮れてから、銭湯の前を通った。橙色の壁に「柳川湯」の看板があり、扉には「小樽 雪あかりの路」のポスターが貼られていた。少し先の店では、窓いっぱいに灯りがともっていた。

LEICA Q3
LEICA Q3
LEICA Q3

翌朝は、雪が降り続いていた。駅前では、人が信号を待っていた。歩道の脇の雪は人の背より高く積まれ、赤いポストが半分埋もれていた。

LEICA Q3
LEICA Q3
LEICA Q3

運河に出ると、石造りの倉庫の屋根にも雪が積もっていた。水面だけが黒く、静かだった。

LEICA Q3
LEICA Q3
LEICA Q3
LEICA Q3

街なかには、古い線路の跡が残っていた。説明の板には、旧手宮線は北海道で最初の鉄道だとあった。雪の歩道で、人がスーツケースに寄りかかって休んでいた。雪に埋もれたポストに、手紙を入れる人もいた。

LEICA Q3
LEICA Q3
LEICA Q3

昼前、雪の降るホームから札幌へ戻る列車に乗った。

LEICA Q3
AKIRA IZUTSU · 井筒 聖LEICA Q3