
白く覆われた大地。雪に吸い込まれる音。冬の低い陽が、静かに長い影を落としていく。
色彩を失ったように見える世界にも、光は確かに息づいている。
雪の向こうに残る暮らしの気配と、白の中にふと現れる風景。
これは、北海道の冬に出会った光と、静寂の記録。

雪の降る朝、運河は灰色の空を映していた。

夜の雪は、街灯の色に染まって落ちてきた。

高架の下で、色のついた椅子が列車を待っていた。

吹雪のあとの朝、丘はすべて白かった。

もう列車の来ない駅で、切符が壁を埋めていた。

午後の太陽が、海に一本の道をつくっていた。
目的地ではなく、旅のあいだに出会った北海道。