北海道に白が満ちる頃Kofuku Station
ピンクの切符に壁を覆われた、小さな木造の幸福駅
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幸福駅

帯広市幸福町Kofuku Station42°45′N 143°10′ELEICA Q3

もう列車の来ない駅で、切符が壁を埋めていた。

帯広の南に、幸福駅がある。1987年に廃止された国鉄広尾線の駅で、ホームと、当時の姿に建て直された駅舎がある。駅名標の両隣には、「たいしょう」と「なかさつない」とあった。

LEICA Q3
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小さな駅舎の壁は、ピンクの切符で埋め尽くされていた。「愛国から幸福ゆき」の記念の切符に、訪れた人がそれぞれ何かを書いて貼っていったものだ。

LEICA Q3
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駅舎の脇には売店があり、「キップ有ります」の札が下がっていた。

LEICA Q3
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ホームの先には、赤い気動車が止まっていた。線路は少し先で雪に消えていた。

LEICA Q3
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車内に入ると、青い座席が並び、四角い窓の外に雪の畑が広がっていた。運転台の計器は、止まったままだった。

LEICA Q3
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外に出ると、雪の上に小さな雪だるまがひとつ立っていた。横には、柱の長い影が伸びていた。

LEICA Q3
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AKIRA IZUTSU · 井筒 聖LEICA Q3